セラミックガール

三週間に一回のペースで歯医者さんに行っている。そこはわたしが子どものころからお世話になっているところで、先生がとても親身で素敵な歯医者さん。

今、わたしはチャレンジしていることがあって、それは仕事のひとつだからチャレンジという程のものではない。だけど、全然上手じゃない、むしろ下手なのだ。自分の実力は何でこんなんかな、と思う程のレベルで情けない。頑張らなくちゃいけない。昨日嫌になるほどそれに向かった。五時間同じ姿勢でずっとそれに向かった。たった五時間で嫌になるっていうのも、とても情けなくて、ね。

歯医者さんの先生と話すこと、診察室で流れる心地良いクラシック音楽、それはわたしが三週間に一回、楽しみにしていることだったりする。

先生の仕事内容や、睡眠時間を聞いた。忙しくて、難しいことをしていて、睡眠時間も短い。それと、明日発表するという研究の一部を見せてくれた。難しいことが書いてあった。英語で。わたしが見聞きしたのは、「一部」であって、「全て」ではない。その、「一部」にすらわたしは及んでいないというか。先生の生活をほんの少し聞いて、わたしが忙しいだの大変だの、日々思っていることが恥ずかしくなった。

仕事の話は、わたしもよくする。仕事が好きで自ら忙しくするところが一緒だ、という話をしてくれたことがある。だけど今日は、先生の偉大さに気付かされた。段違い平行棒

昨日は吹奏楽の演奏を聴き、あんなふうに楽器ができることをとても羨ましく感じた。努力の結晶、ほんと。

この二日間でだいぶ打ちのめされた。

自分が大したことがない人間だというのが、職業的にとても申し訳なく思う。もっと勉強していれば良かった、もっと楽器をやっていれば良かった、もっとたくさんの知識と教養を持っていれば…挙げたらキリがない。

頭のいい人、努力している人、一生懸命仕事をしている人に接すると、素敵だ。とつくづく感じる。わたしはそういう人達が好きだし、憧れる。接すると、とても勉強になる。「出来ること」を特技として棚に上げ、「苦手なことへの努力」から逃げている感じです、わたし。近づく為には、やはり努力か。

昔から、「羨まし病」「憧れ病」「ないものねだり病」。それのカタマリみたいな生き物、わたし。その思いが込み上げてくると、自分にできることってなんだっけ!?ヤバい、見つからない!!と焦燥感に駆られる。こうなったら負の力に押されて思考が全て負のものに変わる。

笑える。

そう、中高生の頃と変わったのは、ここで落ち込むだけでなく、それを笑っちゃえるようになったこと。色々通りすぎて、笑っちゃう。それで?どうするのわたし(笑)という感じ。ないものはないんだから仕方ないか。

こういう悩み、思考は幸せなことだと思う。一人で考えれば済むことって平和。だって独り事だもんね。だけど、対「ひと」になると一気に大変になる。恋も人間関係も、二人事、もしくはそれ以上。それは自分一人では解決できないことだから、難しい。だから今日のわたしは、めでたいやつなのだ。歯医者さんの先生に接して感じたこの感情を良いものだと、ここに記しておきたかったんだと、思う。

perfumeで1番好きな曲!セラミックガール、直角二等辺三角形TOURの映像!どうぞ。

早く東京ドームのおはなし聞かなきゃ!