kimochi

ご無沙汰してます。あまつぶレコード臨時休店していました。というような具合ですね。気づけば1ヶ月近く経ちそう、ショック。
音楽を突き詰めることを休んだというか、聴く気にならない何週間を過ごしています。音楽好きにも、こんなことがあるのか。

そんな気分なので、永遠に好きな曲であろう1曲を本日は。
約10年前、わたしが中学生の時。クラスに頭のいい男の子がいて、確か3年間同じクラスだったんだけど、すんごいおもしろい子だった。お調子者の面白いではなく、知的で気の利いたオモシロさ。当時も薄々気付いていたけど、感性の優れた子だったと今はっきり思う。
隣の席になったときに、「ナンバガが良い。」「ほんとに良い」みたいな話が聞こえてきたのを覚えていて、当時のわたしも、ナンバーガールが日本のロックで、中学生の間ではメジャーなバンドではなく、そしてもうすぐ解散だか、もう解散だかって言ってて、そして向井さんという人がいて…くらいの知識くらいはあった。スペースシャワーTVでライブ映像を少し観る機会もあった。

そして18歳か19歳の頃、たまたま見ていた「our music僕らの音楽」で、向井秀徳椎名林檎が「kimochi」を歌っていた。運良くその頃、NHK FM向井秀徳アコースティック&エレクトリックのライブ音源も聴くことができた。映画「真夜中の弥次さん喜多さん」でも挿入歌になっています。

椎名林檎とのセッションは、その後RSRなどでも観ることが出来たが、この「our music」のセッションがわたしの中ではナンバー1。初めて聴いた、見たときの衝撃。今もそれは変わらなく、なんて美しい歌声、ギターの音、そして曲なのだろう、と思う。

アコエレには過去に2回、ZAZEN BOYSのライブには1回か。行きました。

向井秀徳の魅力にやられ、わたしはまだ5年くらい。10年前からその魅力を感じていた、同級生の、その男の子は…ほんとすごいなあ。今もきっと賢く鋭い感性をお持ちなのでしょう。素敵。

「伝達できん自分にハラが立つ
生まれ育ったその環境、歴史、思想すべて
ブチこんで表すことが出来ればいい
意味がわからん言葉で意思の疎通を計りたい」
こんな歌詞がね、あるなんて。「kimochi」想いの込められた永遠の名曲、どうぞ。

いつの間にか、冬になっていました。