Mais Do Que Valsa

マイス・ド・キ・ヴァルサと読みます。窓の外は雨が降り、お家でしっとりひっそりこの曲を思い出しておりました。6月らしいお天気。
野宮真貴さんが大好きです。2004年10月5日(火)にNHK-FMクレイジーケンバンド横山剣さんの「ミュージックパイロット」というラジオ番組が放送されていたのを当時高校3年生のわたしはMDに録音していて、なぜかというとその日のゲストは野宮さんだったからで。お二方とも大好きなので嬉しすぎて、学校に行くとき自転車に乗りながらMDウォークマンで繰り返し聞いた思い出が。18歳の秋。ひゃー、もう6年前か。

ラジオの内容は当時発売された野宮さんのアルバム「DRESS CODE」のことなど。77年KISSの初来日に剣さんも野宮さんも行ったとか確か野宮さんは新聞に載ったとか。(笑)あと、CKBライブに野宮さんと掟ポルシェが一緒に行って、楽屋に顔出したら剣さんがピンクに星の可愛いパンツをはいていて、その時全く同じパンツを掟ポルシェもはいていたので記念撮影したとか。ちなみに野宮さんのおしゃれブログにその写真載っていた気がします‥(笑)

DRESS CODE

DRESS CODE

それより、アルバムの中身ね!!アルバムのサウンドプロデューサーには須永辰緒さんや菊地成孔さんなどやんちゃな大人が集まったと語っていて、全曲打ち込みなしの生で収録したそうです。コンセプトはドレスコード有りでおめかしして行くディナーショー。剣さんは生演奏も良いし、ピチカートの時に出ていなかった野宮さんの側面が出てると絶賛でした。

『野宮さんの考えるエレガンスとは?』の問いには『洋服のこととかだけではなく、美しく食べるとか、美しく寝るとか、そういうところをエレガンスにいたいです。そういう人でいたいなーと。』このお言葉、高校生の頃のわたしにはまぶし過ぎて、だけど改めて憧れの女性だと感じたときでした。
ディナーショーがコンセプトなので、歌い上げる系のカバーソングも幾つか収録されていて、その1曲がマルコス・ヴァーリの「Mais Do Que Valsa」です。

saigenjiさん(wikipediaより→1975年、広島県出身。9歳のとき、『コンドルは飛んでいく』に感銘を受けケーナを始める。その後、南米の民族音楽フォルクロ−レやブラジル音楽を中心に、ソウルやジャズなどさまざまな音楽をとりいれ、独自の音楽性を築きあげている。自身の楽曲制作はもちろんのことながら、他アーティストからの信頼も強いため、作詞、作曲、編曲による楽曲提供や、プロデュース、リミックス、ゲスト演奏も精力的に行っている。)と一緒に歌ったこの曲ですが、レコーディングの日ギター1本で来て、2テイクでOK。ボーカルも1、2回で録り終り職人技だったと。

野宮さんとsaigenjiさんが同じ音程を歌っていて、ゆったりとした幻想的な曲。こんな美しい曲があるんだー‥と感動した気がする。悲しいときに何回も聴いていました。ギターソロの時に、ギターとボーカルのユニゾンプレイがあります。

この曲の動画あるかな、ないかなと探していたら原曲の方を発見しました。マルコス・ヴァーリは、ブラジルのシンガーソングライター、ギタリスト。この「Mais Do Que Valsa」はアルバム「Previsao do tempo 」(1973年) の6曲目に収録されています。

プレヴィザォン・ド・テンポ

プレヴィザォン・ド・テンポ

  • 1. フラメンゴ・アテ・モヘール(死ぬまでフラメンゴ)
  • 2. ネン・パリトー・ネン・グラヴァッタ(背広もネクタイもなしに)
  • 3. チーラ・ア・マォン(手をどけろ)
  • 4. メンチーラ(うそ)
  • 5. プレヴィザォン・ド・テンポ(天気予報)
  • 6. マイス・ド・キ・ヴァルサ(ワルツ以上に)
  • 7. オス・オッソス・ド・バラォン(男爵の骨)
  • 8. ナォン・テン・ナーダ・ナォン(なんにもないよ)
  • 9. ナォン・テン・ナーダ・ナォン(なんにもないよ)
  • 10. サンバ・ファタル(運命のサンバ)
  • 11. チウ・バ・ラ・キエバ
  • 12. ヂ・ヘペンチ・モッサ・フロール(唐突な花)

素敵過ぎてびっくりした。このアルバム手に入れたい。3.5.6.8.11.12が好きです。やっぱり良い音楽っていつ出会うかわからないものですね。今年の作品とか言っても全然わからない。色褪せない音楽です。スローで少し不思議な音がとても心地よいです。ここでその「Mais Do Que Valsa」を。騙されたと思って是非お聞き下さい。それではまた、明日まで。