VOICE/575
- アーティスト: Perfume
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2010/08/11
- メディア: CD
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- 「VOICE」
「perfumeの新曲」というものの持つ「パワー」の強さ。新曲が出る、もうすぐ耳に入る、やっと耳に入った!どうしてこんなに胸を高鳴らせ、耳を浄化させてくれるのか。
音の強弱、調とリズムを変えてくる所、フェードアウトするのかと思わせて一瞬音を止めたり‥と、相変わらず実験的な「試し」が曲中に散りばめられているように感じた。色で例えるならAメロでパステルカラー、Bメロで紺や黒になり、サビでパッと蛍光ピンクや黄緑になっちゃうような、部分的に「変化」を持たせる曲だった。
ベースラインを始めとする低音部分も美しく丁寧で、高音部分と合わない訳がない完璧な重なりを魅せてくれた。
サビの部分、後ろの方でかなり華を添えている高い、うねった風のようなシンセサイザーの音が印象的で、主旋律とは違う音程で奏でていて、もの凄く輝いていた!YMOの「東風」のシンセの音をリスペクトしていたりしてー、とニヤつきましたがわたしの勝手な憶測なのであしからず。
インストバージョンを聴くと、シンセサイザーの音が際立ち、クリアで細く高い音が重なり合う。透明感とパワーを感じる1曲だった。素晴らしい。
- 「575」
こちらはまず、インストの感想から。
インストだけ聴いたら誰の曲なのか全然わからないくらいの出来上がりだった。
サビでのストリングスの音にも驚かされる。美しく合い過ぎていて、歌入りだと気づかないがサビではずっと奏でている音。電子音と弦の音がもの凄くマッチしていて、不思議だった。ストリングスも‥打ち込みでやってるのかな、演奏はしていないのかな、わかんないけど。
音がない部分、少ない部分、ひとつの楽器の音しか聞こえない所もある。なのにひとつの曲にちゃんとなっている。不思議な魔法がかかった曲。
そして歌入りは、ちょっと冷たい風の吹く、夏の夜に相応しい曲。あ、線香花火とかにも。と思っていたらラップが入っているのですよ!びっくり!本当にインストバージョンと全く別の曲と思ってもいいくらいでした。
中田ヤスタカが、「自分の名前が入っていると間違いないと思ってもらいたい」と雑誌のインタビューで答えていた。実際に彼の創る音楽を聴く度、安心させられるし期待が外れることがなく、「凄い!」という感想を持つ。あと1枚シングルを出したらアルバムでしょうか。でもやっぱりこういう発見が幸せ過ぎるのでシングルインスト全集をいつか作って欲しい!!
ということで以上4曲(2曲)の感想でございました。では、perfumeで「VOICE」、「575」YMOで「東風」どうぞ!YMO特集は今度じっくりやります。
日付は変わって花火大会。晴れるかなー。